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「小沢健二 vs Ustream REMATCH」書き起こし #ozkn

この書き起こしについて

 2012年2月27日(月)、Kenji Ozawa 小沢健二 Official Site ひふみよ「OZKN VS USTREAM REMATCH」と書かれた予告が掲載。
 2月28日(火)夜10時より、予告通り、Ustreamでの生中継がおこなわれました。

 Ustream中継を観られなかった人も多いようなので、勝手ながら文章に書き起こしました。
 なお、(※映像途切れる)となっている箇所は、(おそらく配信側のカメラ切り替えの都合で)映像が途切れて聞き取れなかった部分です。

 以下、カギ括弧で括っていないフレーズは、小沢健二の発言です。

「小沢健二 vs Ustream REMATCH」書き起こし

スタッフ「音、出ました」

 マイクチェック!

 えーっと、これ聞こえてるんでしょうか?

スタッフ「えー、聞こえています」

 ちょっとそっち、音下げる? 音楽とか。

 えーっと……。

 始める? 大丈夫?

 えーっと、いろいろまたドタバタしてしまって、ちょっとネタバレになってしまった感があり、こっちでみんなで笑ってましたが、でも、まあこれでいいと思っています。

 (スタッフに)ちょっとそれ、ボリューム落として。

 

(ここから原稿読み上げ)

 長い、長い、長い時間をかけて作ったものができました。

 直接ここで皆さんにご報告申し上げます。

 ひふみよライブの全曲を収録したCD3枚組。

 1994年から1997年の「ドゥワッチャライク」の本。

 最近2年間の「うさぎ!」をまとめた本。

 「東京の街が奏でる」をテーマにデザインした、白蝶貝という貝に彫り模様を入れたボタンが12個。

 写真とひふみよライブのト書きと解説が付いたカードが27枚。

 それを立てる写真立てが7脚。

 この写真立ては僕が眠っているときに夢の中で形をデザインしたものです。

 CDは和紙を縫い合わせた袋に入っています。

 「ドゥワッチャライク」と「うさぎ!」は、外側は洋風のデザインですが、本文は和紙でできています。

 これは、僕らが外側は洋服を着ているけれど、内側はやっぱり日本の街の人であることと揃えたつもりです。

 箱は手で触って気持ち良いように、デザインを型押ししています。

 どれも宝石のように作りました。

 長い間の魔法を込めて。

 それが発売になります。

 で、発売は今です。

 今、ここで、発売です。

(原稿から視線を上げて)

 それで、本当は「我ら、時」ダットコム*1へ行くリンクを――(指パッチン)僕がここで上げて、みんなで行く、ということだったんですが。

 なぜかファイルが違う名前になっていて、ちょっとバレてしまっているんですが――ちょっとお待ちください、「我ら、時」ダットコムに行くのを。

(原稿に目を戻して)

 発売する作品は「我ら、時」というタイトルです。

 種明かしをすると、この作品をこの春発売することはずっと前から決まっていて、それを祝う意味でオペラシティ*2が計画されて、それを発売するポップ・アップ・ショップと展覧会が計画されて――という流れでした。

 ネットでは今日から買えます。

 今から買えます。

 コンサート会場とポップ・アップ・ショップでも買うことができます。

 まずちょっと説明をしてから、購入画面をアップしたいと思います。

 

 1997年ごろの僕にとって、一番簡単なことはCDを出し続けることでした。

 その頃の僕は、とても人気があったし、レコード会社も周りのスタッフも今思うととてもしっかりしていて、セッティングは整っていました。

 だからそのまま10枚くらいまあまあのアルバムを出したり、他の人をプロデュースしたりするのが一番楽にできることでした。

 続けるというのは、時には一番簡単だったりします。

 結婚生活も、「ただ続けるのが一番簡単だから続けている」というカップルもいます。

 当時の僕は、自分がやっていることを知れば知るほど「これはこのまま続けてはいけない。というか続けなくてもいいことなのだな」と思うようになりました。

 誤解が無いように言っておくと、僕は続けてCDを出しているミュージシャンはとても尊敬しています。

 でも僕自身が何をすればいいのかというと、それは続けることではありませんでした。

 クラシック音楽の曲で、ピアニストがピアノの前に座ってピアノを開けて、でもピアノを弾かないで4分33秒のあいだ静かに座っている、という曲があります。

 僕の場合もそんな感じがあります。

 4分33秒ではなくて、十数年になるのですが、僕と音楽との関係はピアノを開けて弾かないで座っているピアニストとちょっと似ているかもしれません。

 でも、ここで一つ音を鳴らしてみます。

 一つではなくて、怒濤のように3枚組で鳴らしています。

 「ただのライブじゃん」とか「昔の曲じゃん」と思うかもしれないのですが、それは聴いていただいて、どういうものか感じていただければと思います。

 このライブ盤は、ものすごく“あがり”ます。危険なくらい“あがる”と思います。

 それを可能にしてくれた、一緒に演奏してくれたみんな、そしてスタッフのみんな、そして勇気と刺激を与えてくれた友人のみんなに心から感謝しています。

 なので、今日はここで「我ら、時」が完成した打ち上げをやっています。

 20年近く、本当にどうもありがとう。

 お疲れ様でしたああああああああああ!

 ふうううううううううううううううううう!!

 スカパラー!

 スチャダラパー!

 ソウルセット!

 ヒロシ!

 タケイグッドマン!

(※映像途切れる)

 真城!

 そしてコンサートにいらしてくれた皆さんの熱気と賢さと考えの深さと美しさに本当に感謝いたします。

(※映像途切れる。おそらく、ひふみよライブの感想がネット上でたくさん書かれたことについての話題?)

 お会いしたことは無いのですが、ナタリーの大山卓也くんのものがありました。

 あれは本当によく聴いてくださっていることが伝わる文章でした。

 ほとんどのことは卓也くんの理解が合っています。

 でも彼は一つだけ間違っていて、その間違いが実に良くあの時の雰囲気を捉えてい(※映像途切れる)

 コンサートの最初に、僕がギターをかき鳴らしながらその街の名前を言う、という部分がありました。

 それはコンサートの中心にあるものなので、当然、初日の相模大野からやっていました。

 でも卓也くんは「相模大野では街の名前を言わなかったと思う」と書いていました。

 ということは、本当に冷静で賢い卓也くんのような人でも、初日に初めて聴いたときは、音も聞こえないくらい興奮していたということで、僕はそれが各地でコンサートにいらしてくれた多くの方の気持ちを代弁してると思っています*3

 もう消費されて忘れられても良いような曲を、じっと心の中に握っていてくれた人がたくさんいたことを、本当に光栄に感じます。

 今回のCDの一番最初は、その初日の相模大野の、最初の瞬間から始まります。

 そこから、あちこちの街でみなさんに囲まれて録音された演奏が続きます。

 

 僕の音楽は、僕が音楽以外でやっていることと強く強くつながっています。

「音楽だけやってろよ」と言われるかもしれませんが、ああいう感じの音楽をやるためには、音楽以外のものがどうしても必要なのです。

 音楽も文章もひふみよサイトからやっているデザインも、やっていることは全部つながっているので、まとめて一つのものとしてお見せしたいといつも思っていました——いつも思っています。

 この作品集では、全部をまとめて一度に見て、それぞれの繋がりがわかると思います。

 どうして僕の文章やメロディや歌詞がああいう風になるのか、感じていただけると思います。

 なので、僕のことをよく知らない人でも、この箱一つで一気に知ることができると思います。

 これは特殊仕様のジャケットなのではなくて、全部で一つの作品です。

 箱を含めて、全部に触って、読んで、聴いて、わかってもらえたらいいと思っています。

(原稿から視線を上げて)

 ——えー、というところで、購入画面をアップするのですが。

 この購入画面をアップして、皆さんがリロード攻撃をして、そしてサーバーが前回のように落ちたら僕らの負けですが、もしサーバーがまだ立っていて、ちゃんと「我ら、時」ダットコム、そしてその先にある購入画面まで行けたら、僕らの勝ちです。

 でもまあこれはほとんど冗談でやってるのですが——(指パッチン)僕がアップしてみて、そして実際に買えたという人が——10分間で10人出たら、勝ちということにしようかと。

(会場笑い)

 それで購入画面が落ちるかもしれないので、それをやろうとは思っていますが——その前に、そうだ。

 今日来ていたスカパラのライブが——。

スカパラメンバー?「どうもすいませーん!」

 えー、3月13日、フリーライブです。

 代々木公園野外ステージ。

 いや、スカパラは本当に続けてるすごい例ですよね。

 こないだメキシコでもコンサート観たんですけど、もうめちゃくちゃカッコ良かったです。

 そして、CDも出ております。

 スカパラー!

(拍手)

 ふふっ。

 ――と、やっといて。

 じゃあ、これを、えーっと、アップすればいいの?

スタッフ「僕やります」

 あ、じゃあやってください。

スタッフ「あ、今いいですか?」

 いいですよ。

(小沢、パソコンを操作)

 なんかこれ、めちゃくちゃ重くなってますよ、僕のカンピュータ。

 えーっと、「tokyo.hihumiyo.net」書き換えてますか?

スタッフ「もうできました」

 できました?

スタッフ「はい」

 じゃあリロード。

 うわ、重い! うわ、負けるかも!

スタッフ「いや、いけましたよ?」

 いけないですよ、全然。

スタッフ「多分、コンピュータ自身が重いんじゃないかな? リロードできてないですね」

 できてないですよ。じゃあですね――。

スタッフ「こっち(のコンピュータではリロードが)、できてますよ」

 じゃあ、僕のカンピュータが遅いだけなので――。(スタッフに)じゃあ、10分切る?

スタッフ「10分切ります?」

 10分中継を止めて、その間にみんなで数えて、買った人が10人出たら、勝ち、ですかね。

 どうなんですかね、ボーズくん?

ボーズ「いいんじゃない?」

 ふふふふふ。

 じゃあ今とりあえず、10分落としますか。

スタッフ「じゃあ、10分休憩しますか?」

 10分休憩で。どうぞ、休憩です。

 でも、その間「我ら、時」ダットコムに行って、買った人はそうだ、ツイッターで「買った」って言ってください。

 そしたらそれを数えております。――で、いいの?

 じゃあそれで、一旦。

(休憩スタート)

(休憩おわり)

(※途中から)

 ひふみよダットネットも落ちなかったです、今回は。

 だけど、その行った先のパルコの購入画面が――まずいことに、なってますねこれは。

 しかも僕ら最初にネタバレしちゃったし、勝ったとはちょっと言いにくいものがありまして。

 でも負けた感じもしないので、引き分けぐらいということでどうでしょうか?

 でもユーストリームをこのように、本当に友達とわいわいやるのがいいかなと思っているので、少し全然プロっぽくなってしまうのですが、でもこういう風に直接お届けしたいと思ったことなので、やって悔いはありません。

 へへっ。

 そして、今日、本当にさっき声が聞こえたと思いますけど、僕が一番好きな人たちもここに来ているので、その歓声をもって、「お疲れ様」をもって終わりにしたいと思います、で大丈夫?

 スーパーギークナオズミくん、郁子ちゃん、ナナちゃん、ボー様、ガモさん、北良さん、沖さん、真城さん、全員どうも本当お疲れ様でした。

 ありがとうございました!

 ふううううううううううううううう!

(拍手)

 ボーズ!

(※画面途切れ)

 白根佳尚!

 ありがとう!

ボーズ「軽く歌ってよ!」

(※中継終了)

小沢健二作品集 「我ら、時」 (<CD>)

小沢健二作品集 「我ら、時」 ()

我ら、時?通常版

我ら、時?通常版

*1:wareratoki.comというURLの特設サイトがありましたが、現在は閉鎖されています

*2:2012年開催のライブ「東京の街が奏でる」のこと

*3:後日談: https://twitter.com/takuya/status/191968430063239168