小沢健二さんと時計を作った話 #ozkn #小沢健二Sk宇

 突然ですが、小沢健二さんと時計を作りました
 
 誰が? 僕が。
 
 まじで? まじです。
 
 一夜限り、45分45秒間だけ稼動する時計だったので今はその名残しかありませんが、こちらのページです。
http://hihumiyo.net/clock.html
 小沢さんからのご用命のもと、僕がイチからHTMLとJavaScriptを組んで作りました*1
 
 そもそもの経緯。
 1週間前、小沢健二の新しいアルバム『So kakkoii 宇宙』をみんなで一斉に聴こう、というイベント「So kakkoii 宇宙 Listening Party」がありました。


 会場は「どこでも」、音源は「BYO(=各自持込み)」。つまり、各々の環境で一斉に『So kakkoii 宇宙』を再生して、Twitter越しにみんなであれこれ盛り上がろう、というイベントです。
 
 しかし、途中参加の人はなかなかタイミングを合わせづらいですし、スタートのタイミングをぴったり合わせられたとしても再生環境によって若干のズレが生じる可能性もあります。
 そこで、(なぜか)僕に白羽の矢が立ち、この時計を作ったのでした。
https://twitter.com/iamOzawaKenji/status/1201448131511980033

 
 この時計が表示するのは、現在時刻と、再生中の曲名と、曲のタイムカウントと、歌詞(全部ではなく一部抜粋)や演奏・手拍子などのガイド。

 このうち、歌詞等のガイド部分は完全に僕のアドリブでした。
 最初はシングル『フクロウの声が聞こえる』のブックレットみたいなイメージで作りはじめたのですが、ピッタリのタイミングで歌詞が切り替わってゆくのが存外に面白く、だんだんエスカレートし、最終曲の「薫る(労働と学業)」などはもうほとんどカラオケみたいな状態になっちゃってます(なお、歌詞はすべて僕が独断でピックアップしているので悪しからず)。
 
 ただし、とんでもない力技で実現しているので、できればソースは見ないでください! HTMLやJavaScriptがちょっとでもわかる人が見たらもう、噴飯ものです! 小沢さんは「ソースがアツい」と仰ってますが、おそれおおい!
 素人の作ながらも念入りにテストしたので、本番はおおむねうまくいったかな、と思います。
(ただ一点、海外からのアクセス時には端末のタイムゾーンを一時的に日本へ切り替えていただく必要があるにもかかわらず、そのアナウンスをしなかったのは失敗でした……。申し訳ないです)
 
 それにしても、小沢さんと共働させていただくのはもちろん初めてのことだったんですが、すっごく貴重、かつ刺激的な経験になりました。
 皆さんご存知のとおり、小沢さん、凄いんですよ。ご指示が的確で、何事もてきぱき&サクサクと決まってゆくので、気持ち良いほどトントン拍子で進みました。レコーディングとかリハーサルとかもこんな感じなのかな、やっぱ凄えや、とか思いながら手を動かしてました。
 仕事(なりわいに限らず、たとえば町内会の役職とか飲み会での料理の取りわけとか、そういうのも含めた広義の「仕事」)って、「誰とやるか」によって全然進み具合が違うと思うんですが、それをあらためて実感させられたというか。最近の自分の経験でいうと、電気グルーヴの署名活動のときも同じような感覚でしたね。
 
 最後に。
 Twitterでもバラしちゃってますが、この時計の裏技を紹介しておきます。
 この時計の表示はみなさんのお手元の端末の時刻設定に従っているので、

  • 端末の時刻を2019年12月2日の20:58くらいに手動設定する
  • http://hihumiyo.net/clock.htmlへアクセス
  • 時計が21:00:00になるタイミングに合わせて『So kakkoii 宇宙』を再生

 の手順を踏めば、いつでもどこでもListing Partyを追体験できます。

▲iPhoneでの設定例
 リアルタイムで体験できなかったかた、体験できたけどおかわりしたいかた、ぜひお試しください。残念ながらListening Party専用の小沢さんのアカウント@amiOzawaKenjiは消えちゃってますが*2、そのツイートもウェブのどこかでまとめられているような気がするので、あわせてどうぞ。ただし、時計を戻し忘れて予定をすっぽかしちゃっても責任はとれません!
 
 ▼このようにして作業を進めました。嘘です。

*1:もちろん独力などではなく、いろいろなネット上のノウハウを参考にしております。偉大なる先人たちに心から感謝

*2:消えたアカウントのツイートの中にはびっくりしすぎて心臓が5,6個くらい口から飛び出しそうなほどの僕宛てのお褒めの言葉もありましたが、あれが残っていたらそのプレッシャーで生きていけなくなりそうなので消えてしまって逆によかったのかも