約1年1ヶ月ぶりの小沢健二のライブ。
それは大雨が降る中の、爆裂炎上、大合唱の夜でした。
FUJI ROCK FESTIVAL 2017における1回目、WHITE STAGEでのライブはご本人曰く「去年のツアーのアンコール」。
「去年のツアー」こと『魔法的 Gターr ベasス Dラms キーeyズ』は、ツアー名のとおりバンドサウンドが中心のアレンジ、初お披露目の新曲7曲を含めたセットリスト、ほぼ全会場がオールスタンディングで、熱く、熱く盛り上げたライブツアーでした。
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19年ぶりのシングル『流動体について』のヒットで長年のファンも新たなファンも熱が高まっている最中に、あれだけ熱狂させられた「魔法的」ツアーのアンコールが、フジロックのWHITE STAGEでおこなわれる。
「熱く」なる条件が揃っている――とは思いましたが、まさか、ここまで「爆裂炎上」するなんて。
後編、PYRAMID GARDENの模様はこちら。
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【目次】
【セットリスト】
【メンバー・担当パート】
1)爆裂炎上、大合唱の夜
2)ヒット曲と未来のヒット曲
3)3種のグッズ、2つの新作
4)地蔵なんていなかった
5)ひふみよ以降最多のメンバー編成
6)開演前の「大衆音楽」
7)スクリーンには歌詞
8)雨の中、大声で唄う!
【セットリスト】
1.今夜はブギーバック (feat.スチャダラパー)
(『流動体について』の手拍子×3)
2.ぼくらが旅に出る理由
3.飛行する君と僕のために
4.ラブリー
5.シナモン(都市と家庭)
6.東京恋愛専科
7.さよならなんて云えないよ
8.強い気持ち・強い愛
9.流動体について
(MC:シングル発表)
10.愛し愛されて生きるのさ
(MC:メンバー紹介)
11.フクロウの声が聞こえる
(MC:PYRAMID GARDEN告知)
【メンバー・担当パート】
小沢健二(ボーカル、ギター)
白根佳尚(ドラムス)
中村キタロー(ベース)
及川浩志(パーカッション)
NARGO(トランペット)
北原雅彦(トロンボーン)
GAMO(サックス)
一十三十一(ボーカル)
HALCA(アナログ機材)
沖祐市(オルガン)
森俊之(キーボード)
※担当パート名は基本的に小沢氏のMCに準拠
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1)爆裂炎上、大合唱の夜
まずはライブ全体の感想から。
繰り返しになりますが、まさかここまで「熱すぎる」ライブになるとは思わなかった、です。
昨年の「魔法的」ツアーから引き継いでいる部分(メンバー、アレンジ、選曲など)も多いですが、会場の熱気は数段上。
そういえば、小沢氏も「ギアを上げる」的なことを書いていたような……と、3月10日に公開された「フジロックの予定」をひさびさに読み返してみたら、驚きました。ここに書いたことを、見事なまでに有言実行しておられる。
1セット目は昨年の「魔法的」ツアーのバンドのギアを一段上げて、爆裂炎上するやつです。笑 『流動体について』を一緒に歌って、何かを確認できたら良いです。歌わない方も、心の中では絶叫お願いします。Mステで言ったとおり、『ブギーバック』は当然やります。他は、ヒット曲と未来のヒット曲を混ぜます(あはは、不遜)。
※出典:Kenji Ozawa 小沢健二 Official Site ひふみよ
そう。WHITE STAGEでのライブはまさに「爆裂炎上」の1時間でした。
「魔法的」ツアーのときは、小沢氏が客席に「唄って!」と煽っても、*1あまり弾けきれていない印象がありました。
その点、フジロックは縦ノリで盛り上がる人の割合が多いし、そこまで詳しいファンでなくても(スクリーンの歌詞さえ見れば)合唱できるくらいお馴染みの曲も揃っている。
結果、1万5000人超の観客の大半が大雨の中で大合唱する、大熱狂の夜になりました。
どれくらいみんなが合唱していたかというと、僕にはもう、小沢氏の歌声がほとんど聞こえなかった。そのレベル。
これは自分がいた最前エリアだけの話なのかな? と思いきや、後方で観ていた人に話を聞いてみても「ステージが見えなくても、みんな唄ってた」そうです。
ふつう、こんなにボーカルや演奏が聞こえなかったら「みんなもうちょっと静かに! もっと曲を聴かせて!」と言いたくなるところ。だけど、今回のこのステージはこの形がベストだったと思います。
なぜなら、小沢氏の歌声や演奏に聴き入る時間は、この後のPYRAMID GARDENのライブでもたっぷり用意されている。それに、今後もCDやライブ等でじっくり聴ける機会はたくさんあるでしょう(ありますよね?)。
でも、野外で1万5000人以上の“列島にショッカーのように潜伏する「量としては4位」な皆さん”*2が集まって一斉に「遠くまで旅する恋人に!」とか「オッケーよ!」とか「心をギュッとつなーぐー!」とか「無限の海は広く深く!」とか合唱するなんて、これまで誰も経験したことがなかったし、これから先もどれだけあるかわからない。
もっと言うなら、無秩序な人たちによってステージが無断で撮影・アップロードされて、無神経な人たちがそれを観たとしても、あの雨の夜に苗場で大合唱した経験そのものは、絶対に後から味わえない*3。
ステージからの歌声や演奏がもう聞こえなくなるくらいの大声で叫んだ思い出は、その場限りの鮮烈な体験として、音源にも写真にも映像にも残らない形で、1万5000人あまりの心に強く刻まれたはずです。「ひふみよ」ツアーのモノローグ『闇』*4で語られた、ニューヨークの大停電の夜のように。
そもそも。あまり指摘されることがないけど*5、小沢健二氏ほど、ライブのたびに新たな仕掛けを用意して、とんでもない爆発力で盛り上げてのけるミュージシャンもそうそういないと思うんです。
観客が一体になって楽しめる手拍子やコールアンドレスポンスや振り付けはあるし、毎回毎回当たり前のように楽曲のアレンジを変えてくるし*6、曲の大サビを何回も何回も何回も繰り返して尋常じゃないテンションまで持ち上げていってしまうし。こんなに感情が振り回されるライブ、滅多にない。
端的に言えば、狂っているんです。もちろん良い意味で。
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2)ヒット曲と未来のヒット曲
今回のWHITE STAGEのセットリストは、小沢健二のライブにおける「躁」の部分をぎゅっと凝縮し、さらに(昨年のツアーで多くのファンが絶賛した)新曲まで混ぜてしまっている、贅沢なものでした。
ご本人の言葉を借りるなら、「ヒット曲と未来のヒット曲を混ぜ」たセットリスト。
前者の「ヒット曲」は、カバーやCMなどで近年もなお「この街の大衆音楽」であり続けている曲が中心だったように思います。
『ブギーバック』も、『ぼく旅』も、『ラブリー』も、『さよならなんて云えないよ』も、『強い気持ち・強い愛』も。『流動体』もこちら側に含まれるのかな?
あと、昨年のツアーではやらなかった『東京恋愛専科』『愛し愛されて生きるのさ』は、「魔法的」ツアーのアンコール的な意味合いでの選曲なのかも。
一方、「未来のヒット曲」は、9月6日のシングルに収録される『フクロウの声が聞こえる』『シナモン(都市と家庭)』。それに「まだ録音してない」という『飛行する君と僕のために』。『飛行する~』はこの後のPYRAMID GARDENでのライブでも別アレンジで演奏されたので、今後ヒットさせる意気は充分、といったところでしょうか。
もちろん今回やらなかった中にも、みんなが大好きな曲は挙げきれないほどたくさんあるわけですが……それはきっと、今後のライブやツアーでまた聴けるはず! と期待しましょう。
WHITE STAGEでの終演後、近くにいた若い男性2人組が「てか、新曲めちゃくちゃ良かったね!」「ねえ!」と口々に言っていたのが印象的でした。
もしかしたら、「みんなで声を揃えて『ブギーバック』とかを唄った」ときいて、「懐メロ合唱会」と揶揄する人もいるかもしれません。でも、決してそうではなかった。そもそも、その「懐メロ」ですら最新のアレンジ*7を施している。
最新アレンジの「ヒット曲」の連発で会場を熱狂させた上で、初めて聴く人が大多数の「未来のヒット曲」を披露し、それが諸手を挙げて歓迎されている。今も現役のミュージシャン、シンガーソングライターであることを大舞台で証明してみせた。
MCにて、新曲『フクロウの声が聞こえる』を「これまでの僕の、これからの僕の全部がつまっている」と紹介していましたが、これは、この日の2回のライブ自体にも当てはまる表現でした。
本当に、完璧なライブ<だったと思います。
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3)3種のグッズ、2つの新作
フジロック会場で販売された小沢氏のグッズは全3種類。
- FUJI ステッカーシート(B5版) ¥500
公式サイトで「暫くお待ち下さい」のメッセージと爆弾マークで伏せられていた箇所の正体は、9月6日に発売されるシングルと絵本の予告でした。
ただし単なる予告ではなく、妙にひらがな表記の多い関西弁の文章……これは、あの事件のあの予告状のオマージュでしょう。ハロウィーン⇒お菓子でいたずら、という連想? あと、森永ダースのCMに出演されていたご縁(?)もあるかも。
#ozkn pic.twitter.com/som5429ux8
— かがりはるき (@kgrhrk) 2017年7月28日
この画像はとっさの思いつきで僕が作ったもの。雑ですいません。
- うさぎ FUJI Tee heavyweight ¥4000
ファンの間でも大好評だったデザインのTシャツ。もったいなくてまだ着ていません。
- 魔法的電子回路 FUJI 729 ¥500
おなじみ魔法的電子回路、今回は新色の「ウォームホワイト」。
電子回路自体は「合法的電子回路」を108個も個人輸入しているので手元に山ほどあるのだけど、今回ももちろん購入。両手にマイケルスタイルで装着してWHITE STAGEのライブに臨んだら、あとでTwitterにて「後ろから手が見えてました」とご報告いただきました。なんかすみません。
待ち時間に、魔法的電子回路のセッティング。ひさびさのマイケルスタイル(くわしくは拙ブログを参照)で臨みます! #fujirock #ozkn pic.twitter.com/o43aLACXR3
— かがりはるき (@kgrhrk) 2017年7月29日
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今回のフジロックでは、真っ暗な夜道を照らせたり、知り合い同士の待ち合わせに使えたり、自分のテントのデコレーション&目印になったりと、魔法的かつ実用的でした。フェスとの相性、すごくいい。
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4)地蔵なんていなかった
さて。ここからはライブ開演前から終演まで、時系列に沿って書いていきます。
小沢健二に限らず、熱狂的なファンの多いミュージシャンがフェスに(特に初めて)出演する際によく取り沙汰されるのが、いわゆる「地蔵」問題。
場所取り目当てで、お目当ての出演者の出番より前から客席前方で陣取り、興味のない出演者のライブ中は微動だにしない……。当然、地蔵をされている側のミュージシャンやそのファンからしたら良い気持ちはしません。ということは、地蔵をする側のファンやそのお目当てのミュージシャンにまで不名誉なイメージがついてしまう。
そのため、フジロックでの地蔵行為を心配する声は早い段階からあがっていましたし、僕自身もかなり危惧していました。「魔法的」ツアーの際も、いかにもオールスタンディングに慣れていない様子の人がけっこう目につきましたし。そこで、Twitter上でも「地蔵はやめよう! ステージに前乗りするつもりなら、その出演者の曲をバッチリ予習しておいて、思いっきり盛り上がろう!」という主旨の呼びかけを何度かしました。しました、が……。
小沢健二の直前の出演者は、Death Grips。名前の時点で小沢氏とはまったく毛色の異なるサウンドなんだろうなあと思われるでしょうが、その通り。実際の曲とご本人たちのお姿はこんな感じです。
Death Grips - No Love (Official Video)
いやー、ものの見事に客層の異なる並び順にしたなー、なんて思ってましたよ。
でも、個人的にはこのサウンドも全然いける口なので、バッチリ予習したうえで、Death Gripsからしっかり楽しみつくすつもりで客席最前エリアへ向かいました。
Death Grips、開演。
と同時に、後ろから押し寄せる人人人人人人人人。
モッシュモッシュモッシュダイブモッシュモッシュダイブダイブモッシュモッシュモッシュ。
揉みくちゃになりながら、悟りました。そりゃそうだ。考えてみりゃ、この音楽性だったら、客席の最前エリアはモッシュとダイブで大変なことになるわ。
というわけで。最前エリアは、地蔵をしようにもできっこない。そんな状況でした。
ただ、ネット上で目にする「地蔵をDeath Gripsのファンがやっつけた」的な書きぶりには違和感があります。
実際、ほんとに地蔵になりそうだった人ってそんなに多くなかったんじゃないかな? と思うんですよ。Death Gripsのリハーサルの時点で明らかに小沢ファンとわかる人たちもけっこう歓声を上げてましたし。
小沢ファン全員が地蔵だった、と言わんばかりの感想も見かけましたが、それに対してはハッキリと異論を唱えたい。
あと、個人的にはDeath Gripsのライブ、すっごく楽しめました。詳しくはまた他で書きます。
さて、Death Gripsのライブが終わり、これで観客もある程度入れ替わるはず……と思いきや。
終演と同時に、背中をグッと押される感覚。
ただでさえモッシュしまくりでぎゅうぎゅうに詰まっているにもかかわらず、さらに詰まろうとしている。やばいやばい。
結局、Death Gripsの後に最前エリアから移動しようと思っていた人たちは、後ろから脱出することができず、逆に客席前の柵越しにスタッフの力を借りて(文字通り)引き抜いてもらってました。
周りの多くがDeath Gripsのファンだと思っていたら、実は大半が最初から小沢健二目当てだった――。この時点で、ただならぬことになる予感はしていました。
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5)ひふみよ以降最多のメンバー編成
ステージの転換で、次々と運び込まれる機材の数々。
スタッフのかたが「ヒコーキ・コーT」を着ていたり、メンバーのかたが自らサウンドチェックをしていたり、セッティング中でも目が離せません。
セッティングが整ってゆくにつれて、あることに気づきます。
メンバーが多い! 異様に多い!
フジロックの数日前からメンバーがTwitter等で「今日は小沢くんのリハーサルだった」と投稿をしていたので、おおよそのメンバー構成にあたりはついていました。「魔法的」ツアーのメンバーが中心で、(「流動体について」のレコーディングにも参加した)一十三十一さんも参加。それでもけっこうな大所帯です。
小沢健二君のフジロック用リハーサル週間が終了。あとは明後日の本番が楽しみ〜!7/29(土) ホワイトステージ20:10〜です。今回は、こんな機材で。Rhodes、Clavinet、Wurlitzer、RD700 GX pic.twitter.com/dXlN6dgeMc
— 森 俊之 (@Toshiyuki_Mori) 2017年7月27日
今日もめちゃくちゃ楽しいリハ😆
— 白根佳尚 (@DrShirane) 2017年7月22日
フジロックまであと一週間! pic.twitter.com/m0LL0LRQSs
フジフジロックロック!小沢くんリハなう。と、にゅーぐっず、ろっく!#小沢健二 #fujirock pic.twitter.com/Y46lsYeV25
— 一十三十一 (@hitomitoijoy) 2017年7月27日
と思っていたら、機材もマイクスタンドもやけに多い。
まず、ステージ中央後方に陣取っているDJ卓。これは間違いなく、DJスヰンギン・シンコ氏のもの。また、DJ卓の手前、パーカッションとアナログ機材の間にマイクスタンドがひとつ。ここに一十三十一さんが入るのかな。そして、ステージ上手側には、鍵盤と椅子の組み合わせが2セット。「魔法的」ツアーの森俊之さんに加えて、もしやスカパラの沖祐市さんも……? さらに、ステージ下手後方には、マイクスタンドが3つ並んでいます。これはまさか、スカパラホーンズ……!?
……などと期待を膨らませていたら、すべてこの予想通りでした。
総勢11名。さらに開演時にはスチャダラパーのお三方も揃っており、計14名が並ぶ、圧巻のオープニングでした。
2016年「魔法的」ツアーのメンバーに2010年「ひふみよ」ツアーのメンバーが合流してさらに一十三十一さんまで加わっている。無敵の布陣です。
ただ惜しむらくは、木暮晋也さん(ギター)と真城めぐみさん(コーラス)のお姿がなかったこと。おそらくスケジュールが合わなかったためだと思いますが、ヒックスヴィルのお二人がおられれば、本当に夢のオールスターでした。
ステージ上の配置は、小沢氏のみステージの中央で、あとは上に挙げた名前の順番でステージ下手から並んでいる状態です。
メンバーの服装は、Instagramのスチャダラパーの公式アカウントでアップされているメンバー集合写真がわかりやすかった、のですが……残念ながら削除されてしまいました。小沢氏のみ今回のグッズのTシャツで、バンドメンバーはボーダーTで統一、スチャダラパーのお三方はカラーのボーダー。
心のベストテン第1位はこんな曲だったの!よ!よよよよよ!#fujirock #スチャダラパー #小沢健二 pic.twitter.com/SaZCBmhB2b
— 一十三十一 (@hitomitoijoy) 2017年7月30日
ちなみに小沢氏の靴は、コンバース オールスターのウルトラセブンとのコラボレーションモデルを着用していたようです。足元はスーパーヒーローに変身済みだったのですね。
[コンバース] スニーカー オールスター 100 ウルトラセブン HI AS 100 US HI (17秋冬) 1CK821 レッド/シルバー US9(27.5cm)
- 出版社/メーカー: CONVERSE
- メディア: ウェア&シューズ
- この商品を含むブログを見る
(ウルトラ)セブンの靴が欲しいの\ウォー/ #ozkn pic.twitter.com/A6xd8Pzvmz
— かがりはるき (@kgrhrk) 2017年8月2日
すげーかっこいいです。ウルトラセブンは大好きだし、今回のきっかけがなかったとしても、たまたま店頭で見かけたら衝動買いしちゃってたと思う。
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6)開演前の「大衆音楽」
WHITE STAGEもPYRAMID GARDENも、小沢氏の開演前のBGMは、選曲に「意図」が感じられるものでした。
他の出演者の開演前BGMがどのように選ばれているかわかりませんが、少なくとも、この時だけは小沢氏(ないし身近な関係者)の選曲だったに違いありません。曲目のメモは取っていませんが、昨年の「魔法的」ツアーの開演前に流れていた曲も多く含まれていたように思います。
これについてはまた後編で書きます。
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7)スクリーンには歌詞
フジロックのWHITE STAGEには、ステージの真上にひとつだけ巨大なスクリーンが設置されています。客席のどこからでも見える位置・大きさで、基本的にはステージの模様がリアルタイムで映し出される。
……のですが、小沢氏のときだけは特別仕様で、「魔法的」ツアーのように曲名・歌詞がスクリーンで映し出されていました。
とはいえ、仕掛け自体は「魔法的」ツアーと同じでも、その役割は大きく異なっていたように思います。「魔法的」ツアーのときは新曲の曲名と歌詞をお披露目するために使われていました(おなじみの曲のときは歌詞の投影がなかった)が、今回はおなじみの曲も新曲も区別なく、すべて曲名と歌詞が投影されていたんですね。
要は、「唄える人はみんな歌詞を見ながら唄おう!」ってことでしょう。実際、小沢氏も何度か「唄おう!」と呼びかけていた気がします。
ただし、この仕掛けによる弊害もひとつ。
WHITE STAGEは客席のど真ん中にPA用のテントがあるので、その後ろにいる人はテントが邪魔でステージが目視できないつくりになっています。
ステージが肉眼で見えず、スクリーンには歌詞が映っているのみ……つまり「音は聞こえるけど姿は見えない」って状態の人も少なくなかったようで、気の毒でした。そんな場所でもみなさん大合唱されていたそうですが、こればっかりは何かしらの対策をとってほしかった。
ステージの模様がスクリーンに映し出されることは一切なかったものの、映像撮影用のカメラが客席とステージの間で何度も左右に行き来しているのを目にしたので、収録自体はされているはずです。
9/9(土)にOAされるフジテレビNEXT「FUJI ROCK FESTIVAL '17 完全版」の出演者に小沢健二氏の名前も載っているので*8、多少でも観られるんじゃないかと期待してます。
もっと言うと、小沢氏のステージは2回ともメディアによる撮影も一切不可だったそうです。
本レポートではアーティストの意向によりステージ写真を使用しておりません。
※出典:小沢健二 | FUJIROCK EXPRESS '17 | フジロック会場から最新レポートをお届け
メディアのステージ上の撮影はNG。フジロックの場合、ミュージシャンによっては撮影不可でも後日、オフィシャル写真の提供は普通あるが、そちらもなし。ステージ上部のスクリーンにも小沢の姿は映し出されず、現場の観客は肉眼で確認するしかなかった。
※出典:小沢健二、フジロック初登場 スチャダラパーとあの曲も:朝日新聞デジタル
オフィシャルな形で確認できる出演者・ステージ関連の写真は、上に引用したスチャダラパーや一十三十一さんが公開している集合写真や、森さんがステージから客席を捉えた写真、くらいです。
久々にフジを満喫してきました。初日夕方ぐらいから3日目のビョーク終わりまでとかですが。2日目は小沢君に集中するため出歩かず。3日目はBONOBOとビョークにやられまくって深夜帰京。それにしても小沢君@ホワイトでの人の多さには、おののきました。ひたすら最高に気持ちよかったです! pic.twitter.com/Mkrh3kmf5X
— 森 俊之 (@Toshiyuki_Mori) 2017年7月31日
一部の観客が撮った写真や映像がネット上にアップロードされていますが、そもそもフジロックではライブの撮影もアップロードも禁止です。さも当然のように撮影する人や動画をシェアしている人が多いので、正直げんなりしています。出演者や関係者に対する冒涜も同然だと思うんですが。
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8)雨の中、大声で唄う!
今回のフジロック、3日間通してほとんど雨に降られっぱなしでした。フジロック史上でも有数の、天気に恵まれない年だったようです。
特に小沢氏の出演した2日目は、朝から晩まで終始雨模様で、大粒の雨に襲われることもしばしば。そんな天気だから、真夏にもかかわらず、夕方から気温が低めでした。
それなりに奮発して雨具を揃えた僕でさえ心が折れそうなほどだった悪天候。そのため、途中(特にWHITE STAGEからPYRAMID GARDENへの移動中)で体調を崩したりギブアップしたかたもいたようです。
個人的にも、実況が困難だったり(雨でタッチスクリーンが言うことをきかない!)、ライブ後にいろんな人とご挨拶したかったけど断念したり(多くの人が早々にステージを離れてしまったし、僕自身も疲れ果てていた)、雨さえ降っていなければ……と残念に思う部分は多かった。
ただ、止まない雨の中でもなお、WHITE STAGEの客席でぎゅうぎゅうに詰まりながら「ヒット曲と未来のヒット曲」をみんなで熱唱した記憶は、忘れがたいものになったと思っています。
雨の中の忘れがたい記憶。それは、真夜中のPYRAMID GARDENのライブも同様ですが――これについては、また稿をあらためて。
1.今夜はブギーバック
開演時間より少し早く、ステージの照明が消灯。
反射的に歓声が上がるも、BGMが依然として流れ続けているので、みんな固唾を飲みながら開演を待ちます。
開演時間をまわったころ、BGMだがメンバーが一斉にステージへ登場。
バンドメンバーはそれぞれのパートの定位置につき、ステージ中央の小沢健二を三角形で囲むように、後ろにSHINCO、左右にBoseとANIの姿も!
小沢氏の第一声は、「みんなの力で、10!」。
もちろん観客も歓声混じりのカウントダウンで応えます。
\9!/
\8!/
\7!/
\6!/
\5!/
\4!/
\3!/
\2!/
\1!/
昨年はここで歪んだギターの音とともに「昨日と今日」から始まりましたが――流れてきたのは、この会場でもっともよく知られているであろう、あの曲のイントロ。
スクリーンに『今夜はブギーバック』*9と出て、大歓声が上がります。
Mステや「TOKIO HOT 100」の出演時に「やります」「やるに決まってます」と公言していた『ブギーバック』、まさかの一発目です。
小沢健二 featuring スチャダラパー - 今夜はブギー・バック(nice vocal)
さらに、さらに、これが聴いたこともないファンキーなコールアンドレスポンス。
「フッジーって言ったらロックって言ってよ、フッジー!」
\ロック!/
「フッジー!」
\ロック!/
「フジフジって言ったらロックロックって言って、フジフジ!」
\ロックロック!/
「フジフジ!」
\ロックロック!/
を数回繰り返してから*10、「ダンスフロアに~」の歌い出し。もちろん客席とともに大合唱です。
曲の構成は「nice vocal」と「smooth rap」のハイブリッド版。『我ら、時』収録のバージョンと同様ですね。
スチャダラパーが単独でフェスに出演するときも必ず披露して必ず大盛り上がりする、必殺のアンセムである『ブギーバック』。そりゃあもう、このメンバーでやれば大っ変な盛り上がりになることは言うまでもないでしょう。1曲目に来たのは意外だったけど、考えてみれば、こんなにフェスの「つかみ」に向いてる曲もそうそう無い。
ブギーバックがどういう曲でどれだけカバーされまくっているのか、については昨年末にたっぷり調べてたっぷり書いたのでこちらをご参照ください。
kagariharuki.hatenablog.com
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アウトロで再び「フッジー!」\ロック!/「フジフジ!」\ロックロック!/のコールアンドレスポンスを繰り返して終了。
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2.ぼくらが旅に出る理由
小沢氏らメンバーが両手を掲げ、白根氏のドラムに合わせて
\パンパンパパンパン、パパン、パパパン/
の手拍子。
そう、『流動体について』の(みんなが覚えるのに苦労した)あの手拍子です。MVでいうと2:47~2:54のあたりとか。
youtube.com
この日のために練習を重ねてきたショッカーたちは、自信満々に高らかに手を掲げて完璧に。
あまりよく知らない人は、見よう見まねのズレまくったリズムでちぐはぐに。
面白い感じに不揃いなテンポになりつつ、各々が手拍子を打ちます。
\パンパンパパンパン、パパン、パパパン/
\パンパンパパンパン、パパン、パパパン/
\パンパンパパンパン、パパン、パパパン/
ジャジャッ、ジャジャッジャッ、ジャジャジャッ!(「流動体について」イントロのリフ)
「もう1回!」
\パンパンパパンパン、パパン、パパパン/
\パンパンパパンパン、パパン、パパパン/
\パンパンパパンパン、パパン、パパパン/
ジャジャッ、ジャジャッジャッ、ジャジャジャッ!
「もう1回!」
\パンパンパパンパン、パパン、パパパン/
\パンパンパパンパン、パパン、パパパン/
\パンパンパパンパン、パパン、パパパン/
ジャジャッ、ジャジャッジャッ、ジャジャジャッ!
一瞬の沈黙。「『流動体について』が来るぞ! 最大のヒット曲から最新のヒット曲への流れだ!」と客席のボルテージが上がり――。
— かがりはるき (@kgrhrk) 2017年7月29日
小沢健二 - ぼくらが旅に出る理由(Single Edit)
『ぼくらが旅に出る理由』でした。思わぬ不意打ちに、客席からは驚きと喜びと笑いの入り交じったどよめき。
サビどころか、Aメロからずーっと観客の大半が大合唱。
『ブギーバック』ほどの超スタンダードではないですが、『ぼく旅』だって数多くカバーされているし、つい最近もANAのCMで原曲がヘビーローテーションされたばかり。まさに「この街の大衆音楽」*11です。
【CM】ANA 夏の旅割
なお、スチャダラパーご一行は、この曲のイントロで飛行機ポーズ(いわゆるアラレちゃんの「キーン」)でステージ下手より退場。
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3.飛行する君と僕のために
「まだ録音してない新曲です!」の言葉とともに、『飛行する君と僕のために』。
この「まだ録音してない」って言い回しが良いですよね。今後に期待しちゃっていいんでしょうか。
ロングジョンのテーマ曲でもあるこの曲。
「魔法的」ツアーが終わってからも何度となく頭の中にメロディが鳴り響き、「また聴きたいなあ」と思っていただけに、ここで聴けたのは本当に嬉しかった。まあ、「魔法的」の新曲はどれも聴きたかったんですが、この曲は特に聴きたかった。
他の新曲もそうですが、魔法的ツアーにいなかったスカパラ組の演奏が加わって、また新鮮なアレンジになっていました。やはりホーンとの相性が良いですね。
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4.ラブリー
「魔法的」ツアーのときと同じアレンジでした。
小沢健二 - ラブリー
イントロにHALCAさんのチューブラーベル(のど自慢の採点のアレ)。
95年にNHK紅白歌合戦で披露していますし、最近ではスズキ・ラパンのCMにカバー曲が使われていますね。
2016 Suzuki Alto Lapin CM Japan 2 (スズキラパン)
歌詞は*12「LIFE IS COMIN BACK」で*13「完璧な絵に似た」。
「魔法的」ツアーで観客を困惑させた「フルートやって!」*14は無く、その部分はスカパラホーンズのソロパートとなっていました。
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5.シナモン(都市と家庭)
9月6日発売のシングルのB面曲。
イントロ、小沢氏の「シナモンの香りで 僕はスーパーヒーローに変! 身! す! る!」のフレーズから演奏スタート。
今回、踊りと変身ポーズは無し。
歌詞の内容と裏腹(?)に、ホーンのせいか大人っぽさの増したアレンジだなと感じました。シングルの録音は既に済んでいるでしょうし、シングル版準拠のアレンジかもしれません。
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6.東京恋愛専科
今回のセットリスト中、ある意味もっとも意外な選曲だったかも。
「ひふみよ」ツアーでは『ローラースケート・パーク』とのメドレーで大盛り上がりしましたし、個人的にもすごく好きな曲です。が、他の曲のように最近のCM等で使われたりカバーされたりといったことはないので、けっこう意外ではありました。
「ばー、らー、ばー、ばらっばっばっばっばっばっらっばー」の箇所、「ひふみよ」ツアーまでは一定のリズムで左右に大きく腕を振るだけでしたが、ここに新しい振り付けが登場*15。
ば👈👋ー👋
— かがりはるき (@kgrhrk) 2017年8月2日
ら👉👋ー👋
ばー🙌ーー👏👏
ばらっ👈👋ばっばっ👋
ばっばっ👉👋ばらっ👋
ば👈ー👉ー👈ー👉 #ozkn
文字だけじゃわかりにくいので、いつものダンサーのかたに実演していただきます。
- 出版社/メーカー: リーメント
- 発売日: 2014/09/19
- メディア: おもちゃ&ホビー
- この商品を含むブログを見る
ばー(左手2回振る)
らー(右手2回振る)
ばーーーー(両手を頭の上でパンパン)
ばらっばっばっ(左手2回振る)
ばっばっばらっ(右手2回振る)
ばー(左手右手左手右手、のテンポで振る)
最初は観客の多くが(「ひふみよ」ツアーのときのように)両手を大きく左右にウェーブさせていましたが、よくよく見るとHALCAさんや一十三十一さんが新しい振り付けをしている。観客でこれに気づいた人からだんだんこの動きに切り替えていって、アウトロでは小沢氏も一緒に新しい振り付けをしてました。
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7.さよならなんて云えないよ
「魔法的」ツアーと同様のアレンジ。
小沢健二 - さよならなんて云えないよ
これまた「この街の大衆音楽」ですね。タモリさんとのエピソードも有名ですし、この前の冬にはポカリスエットのCMで、鈴木慶一さんのアレンジによるカバーが何度もOAされていました。
ポカリスエット|新CM「ポカリ、のまなきゃ。」 CMメイキング・総集編
野外で雨が降るなか、1万人以上の人たちが一斉に「オッケーよ!」ででっかいマルを作り、「左へカーブを曲がると~」のフレーズを合唱する。この気持ち良さったら、もう。
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8.強い気持ち・強い愛
「魔法的」ツアーと同様のアレンジ。
『さよならなんて云えないよ』から『強い気持ち・強い愛』への流れ自体が「魔法的」ツアーを踏襲しているので、曲の繋ぎもまったく同じです。前者の寂しさの残るアウトロから、一気に駆け上がってゆくような高揚感をたたえた後者のイントロへ。そりゃあ盛り上がりますとも。この曲は、昨年のツアーでも一番縦ノリで盛り上がった部分だと思います。
筒美京平先生による美しいメロディ。昨年7月に放送された「FNS27時間テレビフェスティバル!」でも(なぜか)テーマ曲に採用されていました。
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9.流動体について
序盤のフェイントを経て、あらためて『流動体について』。
小沢健二 - 「流動体について」MV
ストリングスなし&ホーンズありの編成のため、シングル収録版とはけっこう印象が異なり、「魔法的」ツアー寄りのアレンジになっていた気がします。ストリングスによる高揚感・浮遊感よりも、バンドによるグルーヴ感・パワフルさ重視というか。
CD音源で印象的だった2番の「高速を降りる」の後のくぐもった独特の音、今回は再現されていました*16。「小沢氏が声で再現しているように見えた」との話も聞きましたが、僕は気づかず。
例の\パンパンパパンパン、パパン、パパパン/の手拍子、僕も含めて最前エリアでは何人かやっていたものの、肝心のメンバーが一切やっておられなかったのが意外でした。てっきり、(『東京恋愛専科』の振り付けのように)HALCAさんや一十三十一さんが観客に手拍子を促すかと思ったのですが。唄いながらの手拍子が難しいので、「みんな唄に集中しよう」ってことだったんでしょうか。
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(MC:シングル発表)
「愛してるぜロック好きな人! マジで!」
の叫びに大歓声。
続いて、「『流動体について』に続くシングルが9月6日に出ます!」と発表。
この情報自体は、前日(7月28日)から発売されていたステッカーにも書かれていましたが、本人の口から発表されるのはもちろんこれが初めて。
「『フクロウの声が聞こえる』という曲です。これまでの僕の、これからの僕の全部がつまっている録音になっています! 何十万回でも聴いてください!」
「(同日発売の絵本『アイスクリームが溶けてしまう前に』の話をしてから)その『フクロウの声が聞こえる』をこの場で皆さんと分かち合いたいんですが、その前に、まだ時間があるようなので……」
と述べて、次の曲のイントロへ。
アイスクリームが溶けてしまう前に (家族のハロウィーンのための連作) (福音館の単行本)
- 作者: 小沢健二と日米恐怖学会
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 2017/09/06
- メディア: 単行本
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10.愛し愛されて生きるのさ
「魔法的」ツアーではやらなかったけど、個人的には一番聴きたかった曲。
小沢健二 - 愛し愛されて生きるのさ
「家族や友人たちと!」の語りのバックで、女性陣2名による「我ら、時をゆく」の繰り返し。
- アーティスト: 小沢健二
- 出版社/メーカー: EMI Records Japan
- 発売日: 2014/03/19
- メディア: CD
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(MC:メンバー紹介)
ここでメンバー紹介。メンバーのお名前とパートはこちらを参照。
小沢氏のライブに初参加となった一十三十一さん、ご本人は事前に「コーラスで参加」と表明されていましたが、小沢氏のMCでは「ボーカル、一十三十一!」と紹介されてました。
フジロック、29日の小沢くんのステージにてコーラスで参加しますン/// フー!#小沢健二 pic.twitter.com/A7jcrWbDHu
— 一十三十一 (@hitomitoijoy) 2017年7月7日
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11.フクロウの声が聞こえる
「最後にその、『フクロウの声が聞こえる』をやります!」
- アーティスト: 小沢健二
- 出版社/メーカー: Universal Music =music=
- 発売日: 2017/09/06
- メディア: CD
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『シナモン』と同じく、この曲もおそらくシングル版準拠のアレンジなのでしょう。アレンジや曲構成が若干変わっていた気がします。(時間を計ったわけじゃないですが)全体的に少し短めになっているかも?
歌い出し前のイントロなどにスカパラホーンズが印象的な形で絡んでいますが、皆さまレコーディングにも参加されているんでしょうか。
非常にこまかーい話題。
「孤高ときょうどうが一緒にある世界へ」の「きょうどう」は「共働」表記でした。「魔法的」ツアー中、歌詞の「きょうどう」の漢字表記がどうなっていたかファンの間で意見が分かれた(途中で表記が変わった?)ので、今回は忘れずにチェック&メモしておいたのでした。
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(MC:PYRAMID GARDEN告知)
「フェスに出るの初めてなんだけど、暖かく迎えてくれてフジロックありがとう! 雨が降ってるんですけど、このあとPYRAMID GARDENでもう1セット、全然違うセットリストでやるので、全員!来てください!」
……と、(キャパシティ1.5万人の会場に規制がかかり、さらに外のあちこちで観たり聴いたりしている人が溢れている状況下で)無茶振りをして終演。
なお、最後のカウントダウン&「日常に帰ろう」はありませんでした。
そして、我々は爆裂炎上の余韻に浸りつつ、PYRAMID GARDENへの大移動をするのでした……(後半へ続く)。
kagariharuki.hatenablog.com
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*1:スタンディングに慣れていない人や、あまり声を上げても周りの迷惑になってしまうと気を遣う人が多かったせいか
*3:ただし、いろいろな事情からフジロックに行きたくても行けなかったかたは多くいらっしゃると思います。けっしてその人たちを悪い意味で区別するつもりはありません。念のため。
*4:『我ら、時』収録。コンサートのときは、会場内の照明が真っ暗なまま、『流星ビバップ』の曲中に読み上げられました。
*5:ファンにとっては当たり前すぎるから?
*6:スタジオレコーディングの形を再現できないためにライブ向けのアレンジを加えることはままありますが、わざわざライブのたびに別のアレンジを披露してくることはそうそうない
*7:新しいけど極端なアレンジではないから、みんなが迷わず合唱できる
*8:厳密に言うと、発表当初は小沢氏の名前がなかったので「ああ、やっぱりNGなのね……」といった空気になったのですが、あとから小沢氏の名前が追加されたのでした。心変わりは何かのせい?
*9:元々は中黒ありの『今夜はブギー・バック』が正しいはずですが、今回は中黒なしの表記だったと思います
*10:ただし、小沢氏の「ロック」の発音が良すぎたせいか、「ワッ!」「ワン!」「Fun!」などに空耳する人多数。僕も「ワッ!」と返してました。
*11:このフレーズの初出は「ひふみよ」ツアーのモノローグ『歌は同じ』(『我ら、時』収録)。
*12:「感じたかった」ではなく
*13:「CAN'T YOU SEE THE WAY IT'S A」ではなく
*14:原曲のフルートソロを、観客に口まねさせた
*15:「魔法的」ツアーの振り付けは基本的にHALCAさん考案だったらしいので、おそらく今回もHALCAさんの案
*16:「魔法的」ツアーの時点ではそもそもなかったはず
*17:『我ら、時』でも確認できますね