はじめてのフジロック【3】予習編~その時、雨 (c/w 牛丼パンについて)

 前回の予告どおり、フジロックの予習のため、5月半ばにキャンプへ行ってきた。

 人生初キャンプ。キャンプ場へ行くのも、テントを張るのも、テントで寝るのも、どれもこれも初めて。
 手探りの部分ばかりで、多少は苦労するだろうなあ……と覚悟していたが、そんなことはなかった。そんなもんじゃなかった。多少どころか、大っ変に苦労した。
 1泊2日のオートキャンプだったが、初日は朝から晩まで一日中雨が降りっぱなしで、ただでさえ慣れない作業の数々を雨の中でこなすハメになり、夕飯時にはもう疲労困憊。慣れないことばかりだとこんなにくたびれるのか! と自分で自分のアウトドアビギナーっぷりに驚いた。

 こんな有様だったから、反省点も山ほど見つかっている。




キャンプ場管理者 近影

 詳しくはこれから書いていくが、目次も兼ねて、簡単に結論を箇条書きしておこう。
 なお今回、一通り書いてみたらものすごく暗い内容になってしまった気がするので、今回のキャンプで作った「フィリー・チーズ・ステイク」のレシピ等も後半に加えておいた。困ったときは美味いモノの話題に限る!

第1回
kagariharuki.hatenablog.com
第2回
kagariharuki.hatenablog.com

 今回訪れたキャンプ場は、栃木県那須町にある「アカルパ」

 関東圏内のキャンプ場の中でもとくにネットの評判が良かったので選んだが、大正解だった。清潔でレンタル品も充実しており、施設のかたも親切でとてもとてもお世話になった。悪天候にもかかわらず利用客が多かったのも納得である。

1.フジロックへの下準備はそれなりにできている

 前回書いたとおり、フジロックで必要になるであろう装備の大半は既に検討&購入済みだ。
 それなりに下調べしてそれなりに良いものを選んで買っただけに、今回のキャンプでも「たしかにこりゃ良いものだ」と納得することが多かった。……一部を除けば。

1-1.ゴアテックスで全身を固めればだいたい平気

 まずは雨対策。
 レインウェアもハットもシューズもゴアテックス素材のもので揃えたため、雨の中でもまっっっったく問題なかった。
 いろいろと不慣れだったせいで、雨の中をあちこち何度も歩き回ったのだが、その移動がまったく苦にならなかったほど。これなら、フジロック本番でちょっとやそっとの大雨に降られようとも心配ないだろう。
 なお、前回の時点ではまだ決めていなかったが、ハットは結局これを選んだ。念のためハットストラップ(あごひも)も装着している。

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 シューズは晴れでも雨でも同じものを履きっぱなしでいいし、レインウェアの上下もかなりコンパクトに持ち運べるし、ハットは天気を問わず使える上にクシャクシャに丸められるタイプだし、ということでどれもこれも肌身離さず楽勝で携行できる。

1-2.練習なしのぶっつけ本番で雨の降るなかテント張りをするのは無謀すぎた

 はい。無謀すぎた。
 前回書いたとおり、購入したテントはモンベルのクロノスドーム4型。


「しっかりと張れたテント 俺にしては大健闘」と言いたいところだが……。

 このテントを選んだ大きな理由のひとつに、雨の中でもテント本体を濡らさずに設営・撤収ができる点がある。
 一般的なテントの構造は、外側のフライシート(雨を弾く素材でできている、いわば外壁)と内側のテント本体(通気性優先のため雨には弱い)の二重構造となっている。クロノスドームもご多分に漏れずこの構造が採用されているのだが、テント本体の下に敷くグランドシートとポールとフライシートだけ、つまりテント本体無しの状態でも自立できるのだ。ということは、まずテント本体を後回しした状態で設営し、そのあとでフライシートの中にテント本体を入れれば、テント本体を濡らさずにテントが完成できる。
 ……言葉で説明してもわかりにくいし、実際、筆者もネットでこの情報を知ったときはいまいち仕組みを理解できなかったのだが、まあとにかくできるのだ。

 ただ、これは説明書に書かれている本来の設営の手順とはもちろん異なる。つまり、初心者向けのやり方ではない。少なくとも、一度もテントを設営したことのない人間が大雨の降るなか、ぶっつけ本番でやっていい方法ではない。
 そんなわけで、非っ常に悪戦苦闘しながらのテント設営となった。大まかな手順は頭で理解していたものの、実際にやってみて簡単にいくはずがない。天気の良い日なら説明書を首っ引きで「これをこの穴に通して……」とひとつずつ確認しながら丁寧に作業できるが、雨の中でそんな余裕、あるはずもない。
 結局、ほとんど説明書を開かず、「たぶんこれをここに通せばいけるはず! そんな気がする!」と直感で組み立ててしまった。あとで説明書を読み返してみたら、案の定、いろいろと細かい部分が間違っていた。今回は(雨にこそ降られたものの)風には煽られなかったが、もし強風に吹かれていたらマズかったかもしれない。大反省である。

1-3.ペグ打ち用のハンマーは必須

 もう一つの大反省ポイント。
 組み立てたテントを地面に固定するための、ペグ打ち作業。これをかなり雑にやってしまった。
 ペグを使ってフライシートのロープをちゃんと張っておかないと、フライシートからテント本体へ雨水が垂れてゆき、室内が水浸しになってしまう。実際、室内を少し濡らしてしまった。もちろん、強風対策の面でみてもペグ打ちは必須である。
 事前に調べた範囲で「ペグ打ちのハンマーは石コロで代用できる」と書いてあったのを鵜呑みにしてしまったが、やはり初心者が雨の中でハンマーを使わずにペグ打ちするのは難しい。ハンマーを持っていっても荷物が増えるだけかな、なんて思っていたが、ハンマーも必須の持ち物リストに加えておこう。

1-4.テントの撤収も簡単にはいかない

 今回の1泊2日のキャンプ、初日は雨に降られっぱなしだったが、明けて2日目には雨が止んでいた。おかげで撤収作業は雨を気にせず、装備を乾かしながらゆっくり確実に行えたのだが、それでも簡単にはいかなかった。
 というのも、テントは持ち運び時のサイズと完成時のそれに大きな差がある。つまり、無計画に折りたたむとスタッフバッグ(商品に付属する携行用の巾着袋)にまるで収まらない。ヘタしたら旅行鞄にすら収まらない。
 折りたたみ傘の収納すら苦手な筆者にとって、この作業はツラい。とてもツラい。しかも、テント用品だけでも、テント本体、フライシート、グランドシートをそれぞれ畳まなきゃならない。何度も何度もやり直しながら、どうにかこうにかテント用品一式をスタッフバッグに収められた。
 慣れれば多少はスピードアップできるのだろうが、それでも撤収作業の所要時間は多めに見積もっておいたほうが慌てずに済みそうだ。

1-5.できればもっとコンパクトなシュラフを手に入れたい

 フジロック関連の装備は「なるほど、これは買って良かった!」と思うものばかりだったのだが、唯一、「失敗した!」と思った買物がある。シュラフ(寝袋)だ。
 ご多分に漏れずシュラフも種類が膨大&ピンキリで、基本的には高価なものほど、寒さに強く、コンパクトで、寝心地が良い。別に寒い季節でもないし、コンパクトさをそこまで求める必要もなさそうだし、寝心地もまあ寝られれば充分だろう――それが大失敗だった。
 モンベルの最安値クラスのシュラフ「ホローバッグ #3」をを選んだのだが、まず、いくらなんでもでかすぎる。
 モンベルのサイトによれば、収納時のサイズは24.2L。にじゅうよんてんよんりっとる。つまり、1リットルの水の24.4倍の体積ということだ。2リットルのペットボトルなら約12本分だ。まじか。
 参考に、同じモンベル製品で最軽量の「ダウンハガー900 #5」のサイズを見てみると、2.2L。にいてんにりっとる。わたくしの手元にある馬鹿でかいやつの約12分の1だ(まあ、金額は逆に7倍くらいするのだけど……)。
 比較対象が極端ではあるものの、今回購入した品物がでかすぎることはよーくわかった。
 ホローバッグのことをボロクソに言ってしまっているのでフォローしておくと*1、今回、寝心地の面では悪いと思わなかったし、(ちょうど過ごしやすい気温だったとはいえ)暑さ寒さを感じることもなかった。ただ、ただただ、ひたすらにでかい。でかすぎるのだ。
 いくら大きかろうと、オートキャンプならどうってことないし、フジロックでも行き帰りに宅急便で送れるのなら問題なかっただろう。ただ、今回は移動時間の関係で行きは手荷物で持っていかなくてはならない。これを手荷物にするのは、なんとも厳しい……。なにしろ、旅行用のバックパックにまったく収まらないのだから。どうしよう。フジロック本番まで約2ヶ月あるので、その間に結論を出したい。

1-6.テント泊は、慣れない身体にとって想像以上にきつい

 これも想定外だった。
 テント内で横たわった自分の背中と地面との間には、グランドシートとテント本体とテント内シートとシュラフ(とあと自分の衣服)がある。これだけ間に挟まっていれば難なく寝られるだろう、と思っていたが甘かった。アカルパのキャンプサイトには砂利が敷き詰められているのだが、この砂利のゴツゴツ感が、自分の背中へダイレクトに伝わってくる。寝られなくはないが、ちょっと身体を動かすと大変な刺激に襲われるのだ。温泉の脱衣場なんかで足ツボを刺激するマットがあるが、あれの上で横たわるようなイメージ。枕も無いから、頭にもこのゴツゴツが当たりまくる。
 疲労がたまっていたこともあり、寝られたことには寝られたが、寝起きにちょっと首を動かしただけで激痛が走った。寝違えの一種だろうか?
「睡眠」というより、「修業」と表現したほうがしっくりくる一夜だった。
 荷物も出費も増えてしまうが、空気を入れて膨らますような、ちゃんとしたマットや枕も用意したほうがいいのかもしれない。

1-7.ヘリノックスは偉大

※2023年追記
2021年以降、ヘリノックス型の組み立て式椅子(他社の類似品含む)はフジロックに持込み禁止となっているのでご注意。
↓にあるように、人が混み合ってる中を折りたたまずに(椅子の形のまま)持ち歩く人が多く、私自身も何度も危ない思いをしてきたので、禁止しているのは大賛成(ほんとは使う人のモラルやマナーの問題なんだけど……)。

 前回の時点ではまだチェアをどうするか悩んでいたが、結局こちらを購入した。

 ヘリノックスのチェアゼロ。
 500mlペットボトルとほぼ同等の重量(510g)で、しっかりと体重を預けてつくろげる素晴らしい折りたたみ椅子だ。
 当初は尻を乗せるだけの簡単な折りたたみ椅子で済まそうかとも思っていたが、身体を休めたり、今回のようにバーベキューをやったりするときには、ちゃんと背もたれのついた椅子が欲しいところ。
 というわけで購入したのだが、うむ、やっぱり良い。
 座り心地や重量は店頭で確認済みだったが、心配していたのが組み立て&分解の手間。なんと、前回の拙稿を参考にチェアゼロを購入した方がいらしたのでその点について伺ってみたところ、さほど難しくないご様子であった。
 まあ、組み立て&分解もお店で頼めば体験できたのだろうが、信頼できる筋から情報をいただけたこともあり、自分もすかさず購入と相成ったわけだ。
 実際に試してみると、なるほどよくできている。一見バラバラに分解して束ねてあるだけのように見えるフレームだが、この中にショックコード(ゴム紐)が通っているため、ゴムの引っぱる力に合わせてフレームを広げるだけで、簡単に組み上がる。あとはそこにシートを被せるだけ。安物の類似品は耐久性に難があるものも多いらしいが、本家のヘリノックスなら大丈夫だろう(たぶん)。

2.オートキャンプには早すぎる

 このように、フジロックの予行演習としては上々の結果だった。反省点は多々あれど、「なるほどこのあたりを気をつければ良いのだな」と参考になったため、前向きな反省点といえよう。
 では、オートキャンプとしてどうだったかというと……正直、大失敗だった。予備知識も装備も不足していた。
 タープも焚火台も鉄板も現地調達(レンタル)したのだが、雨の中で慣れない道具を使うのは想像以上に大変だった。今回はあえて装備は揃えず、レンタルで試してみようと思っていたのだが、せめてもうちょっと予習はしておくべきだったろう。
 とはいえ、今回は相当な悪条件下でのキャンプだったし、(周囲の迷惑にならないボリュームで)音楽を聴きながら焚き火の前でくつろぐ時間は良いものだった。フジロックとはまた別の機会に、オートキャンプのリベンジもしたい次第。


ちゃんとおこせたファイヤー。気分はもうカーツ大佐。

3.(おまけ)フィリー・チーズ・ステイクをバクバク食べよう

 キャンプ1日目の昼食に、鉄板で「フィリー・チーズ・ステイク」を作って食べた。
 この料理名に馴染みのない人も多いだろうが、筆者はこんなところをきっかけにフィリー・チーズ・ステイク(日本では一般的に「チーズステーキ」と表記することが多い)を知った。

さて、ではいよいよ本題に入って、「フィリー・チーズ・ステイクPhilly Cheese Steak」の作り方を書くことにします。名前からどんなものを想像しますか?ステーキの上にクリームチーズが乗ったもの、ではありません。

要は、「チーズ牛丼パン」です。Phillyというのはフィラデルフィアのことで、その名物の食べ物とされています。(と説明して、これが日本では2年くらい前に大ヒットしていたらかっこ悪いですね。)

1)牛丼の具を、ねぎ等を入れず、肉のみでつくります。つくりかたはよくわかりません。調べてください。2)それがアツアツの状態に、コンビニで売っているチーズ(正方形のペラペラしたもの)を入れてかき混ぜ、溶けすぎない程度に溶かします。3)買っておいた「給食で出てくるようなパン」、要するに大き目のホットドッグのパンに、切れ目を入れてそこにたっぷり具を入れます。4)食べます。

というのが日本式にした流れだと思いましたが、書いていて不安になってきたので、もう少し現場の雰囲気に近い感じで書いてみます。

1)熱い鉄板の上にバターを溶かします。脂身の多いばら肉っていうんでしょうか、それを乗せて塩コショウ、MSG(化学調味料。体に悪そうなものがベスト。)など。2)アツアツになったそれに、件のアメリカン・チーズをのせて炒めます。チーズが全体に上手く溶けるようにちゃっちゃっとかき回します。3)件のパンに挟みます。4)多少具が飛び散るのは気にせず、バクバク食べます。 
KENJI OZAWA OFFICIAL WEB SITE
※小沢健二の2002年のアルバム『Eclectic』発売前後に更新されていた公式サイト、のアーカイブより引用

 この文章だけでもう、とんでもなく美味そうに思えてくるのでは? いやいや、実際美味いのだ。気取った美味しさではなく、おしゃべりをしながら酒でもあおりつつ、それこそバクバクと食べるのが似合う美味さ。上に引用したのは原文の一部なので、ぜひ全文をお読みいただきたい。
 実はこれまでにも2,3回自宅で作っているのだが、これは外でも簡単に作れるし外で食べてこそ美味いはず! と思い、今回の昼食に選んでみた。
 ちなみに、上の文章でも軽く触れられているが、チーズステーキの定義には諸説あり、「本場の味」を再現するのが難しい。というかそもそも筆者は本場フィラデルフィアへ行ったことがないし、(日本でもいくつか供している店*2はあるが)自分以外の人が作ったチーズステーキを食べたことがない。
 というわけで、以下に紹介するのはいずれも筆者が「こんな感じじゃないかな?」と想像のもとに作ったものなので、本場の味に対する再現度はまったく保証できない。でもそれなりに美味くいただける*3ので、よければお試しいただきたい。

3-1.牛皿から作るフィリー・チーズ・ステイク

 これまで、自宅で作ったときのレシピは以下の通り。

1)サンドに向いてそうな固めのパンに横の切り込みを入れて、フライパンかオーブントースターで焼き色をつけておく(ドトールのミラノサンドや、サブウェイのサンドイッチのイメージ)
2)吉野家でテイクアウトしてきた牛皿の具を、水気がなくなるまでフライパンで炒める
3)適量の塩コショウ等を振りかける
4)適量のとろけるチーズ(本場風にするならチェダーチーズ)を載せて、溶けすぎない程度に溶かしつつサッと混ぜる
5)パンに挟む
6)バクバク食べる
7)おいしい

以上。分量はすべて適量(というか適当)だ。先に引用した文章に「牛丼の具」と書いてあったことから、「それなら牛丼の具そのものを買ってくればいいのでは?」と考えた。これなら材料費が多少割高になるものの、洗い物はフライパンとフライ返しだけで済むし、包丁の出番もパンに切り込みを入れるときだけなので、とーってもお手軽に作れる。

3-2.鉄板で作るフィリー・チーズ・ステイク

 これに対し、今回のキャンプでは牛皿を使わず、牛肉から作ってみた。レシピは以下の通り。

1)鉄板をよく熱する
2)パンに切り込みを入れ、鉄板で焼き色をつけておく*4

3)油をひいて、くし形に切ったタマネギ(1人前で1/4玉程度?)を炒める
4)炒めたタマネギを皿に取って、今度は牛肉(1人前100g程度?)を炒める
5)牛肉に火が通ったところで、先ほど炒めたタマネギを入れ、適量の塩コショウ等で味付けする(今回はクレイジーソルトを使用)

6)適量のとろけるチーズを載せて、溶けすぎない程度に溶かしつつサッと混ぜる
7)パンに挟む

8)もちろんバクバク食べる
9)もちろんおいしい

以上。はじめからしっかりと味付けされている牛丼の具に比べて物足りない味付けになるのでは? と心配していたが、まるで杞憂であった。塩コショウとチーズだけで充分な味がついているし、牛肉本来の味が際立つことでより「ステーキ」感が強調された印象だ。なにより、(雨模様だったとはいえ)野外で焚き火にあたりながらヘリノックスのチェアに腰掛けつつ、左手にビール、右手にチーズステーキ、という組みあわせはとても最高だった。

3-3.(余談)『クリード』のフィリー・チーズ・ステイク

 ところで。フィラデルフィアと聞いて、何か連想するものはないだろうか?
 チーズと並ぶフィラデルフィア名物といえば……そう! ロッキー!!
 シルベスター・スタローンの出世作であり、代名詞といえるほどの当たり役であり、フィラデルフィアを代表する英雄であるロッキー。「架空の人物じゃねえか」と思われるかもしれないが、とんでもない。フィラデルフィア美術館前には両手を掲げるロッキーの像が建っており、多くのファンが詣でる観光名所となっている。そう、ロッキーは、名実ともにフィラデルフィアを代表するヒーローなのだ。
 たしかに、『ロッキー』シリーズを観たらフィラデルフィアへ行ってみたくなる。フィラデルフィアの市場を駆け抜けたくなる。フィラデルフィア美術館の階段(通称:ロッキー・ステップ)を駆け上がりたくなる。ニワトリを追いかけまわしたくなる。冷凍庫で肉を殴りたくなる。後半のネタ、フィラデルフィア関係なくなっている。
 映画『ロッキー』シリーズ自体は2006年の『ロッキー・ザ・ファイナル』で大団円を迎えているが、2015年には、その意志を継ぐ新作にして大傑作『クリード チャンプを継ぐ者』が公開された。

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 『ロッキー』シリーズ同様、『クリード』の主な舞台もフィラデルフィアだが、その作中、主人公とヒロインがレストランで食事をするシーンがある。フィラデルフィアの中でも見るからに治安の悪そうなエリア。地元育ちのヒロインが、都会からやって来た主人公を案内したのは、そんなエリアに古くから実在しているレストランらしい。日本でいえば、大阪が舞台の映画で老舗のたこ焼き屋に行くような感じだろうか?
 まったくの余談になってしまったが、『クリード』は大大大傑作なので皆さんぜひご覧いただきたい。観れば、フィリー・チーズ・ステイクもより美味しく味わえるはずだ。

次回予告

 さて。7月のフジロックに向けて、計画を立てて、道具を揃えて、予習も済ませた。多少の課題・検討事項が残ってはいるものの、あとはもうタイムテーブルの発表を待つのみ……と言いたいところだが、実はまだひとつ、やり残していることがある。
 その内容はまだ秘密にしておくが、6月中には次回「108つの魔法」を公開する予定だ。あまり期待せずにお待ちいただきたい。
kagariharuki.hatenablog.com
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流動体について

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*1:ホローをフォローするという、とてもおもしろいギャグです

*2:たとえば「HOOTERS」。いわゆるアメリカン・ダイナー的なお店で取り合え使っている例が多いようだ

*3:というか、大ざっぱに作っても間違いなくそれなりに美味くなる

*4:筆者の頭にあったのは「佐世保バーガー」。以前、佐世保市で本場の佐世保バーガーを食べてまわったとき、多くの店でバンズを鉄板で熱していたのが印象的だった